車いすバスケのこれって⁉⑲

 

前回に引き続き、日常用の車いすとバスケットボール用の車いす(バスケ車)の違いについてご紹介します。

違った部分がいくつかあるので数回にわけてお伝えしています。

今週も見た目で違いがわかる部分「バンパーと呼ばれる部品」についてお伝えします。

 

バンパーは、普段用の車いすには、ついていない部品になります。

バンパーとは、正式には「保護水平バー」という名称で前輪(フロントキャスター)の前にある部品です。

車いすバスケットボールは、ぶつかってはいけないスポーツですが、車いす同士が激しくぶつかるスポーツでもあります。

その際にバンパーは、「足の保護」や「車いす同士の衝突の衝撃を吸収してくれる」などの役割をはたしてくれています。

規定では、バンパーをつけるにあたり地面から11㎝の高さにすることが決められています。

これは、お互いのバンパーの高さを同じすることで、車いす同士がぶつかったときにどちらかの足がケガをしないようにするためにすべてのバスケ車(ばすけしゃ)で高さの統一がされています。

実際の試合前では、審判が11㎝の高さになっているか車いすごとにチェックがされて、もし11㎝の設定になっていなければ、直前の試合に出場できないほど厳しいルールとなっています。

 

車いすバスケットボールの試合で、車いす同士がぶつかる衝撃音はバンパーがぶつかる音がほとんどです。

 

試合を観戦される際には、衝撃音にも注目してもらえればと思います。

 

タイミク